不織布（ふしょくふ）の歴史について知ろう|新井ロー加工紙

不織布の歴史とは

紙の歴史について知ろう

不織布とは文字通り「織らない布」の事です。大量生産ができ、大規模な工場が必要ない事から、生活の多くの場面で利用されています。

今回は、そんな不織布の歴史、メリットやデメリットについて勉強していきましょう。

コンテンツ

1.【不織布】と歴史とは

2.【メリット】不織布のメリットとは？

3.【デメリット】不織布のデメリットとは？

【合わせて参照】

この記事で分かる事

1.1950年代に日本に入ってきた技術

2.様々な用途に使える

3.製造コストがやすい

※この記事は5分ほどで読むことができます。

1.不織布と歴史

不織布と歴史とは

不織布は、不織布とは文字通り「織らない布」。繊維同士を、色々な方法で結合させたシートの事です。

1920年代にドイツでフェルトの代用品として毛くずを接着剤で固めたのが始まりとされています。

その後、

第二次世界大戦で合成繊維を用いる技術が実用化されます。

1950年代以降になると、アメリカから「乾式製法」が日本に導入され、本格的な製造が始まりました。

1956年には日本の企業が不織布の製造を開始し、1959年には日本不織布工業会が設立されました。

現在、不織布は、様々な場所で利用され一大産業へと発展しています。

・蔡倫が作った

・文字が伝わるように

・知の民主化がおこる

不織布の製品は一回切りで捨てられる「使い捨て製品」と、何回も使われる「耐久製品」に区別することができます。

2.不織布のメリットとは？

不織布のメリットとは？

不織布には、「繊維」「綿」「羊毛」「麻」など様々な種類があります。　

生活のあらゆる場面で利用されています。

メリットは、安く作れる事と、素材を組み合わせて色々な素材を作れるところにあります。

不織布には、織物や編物のように、繊維を「紡糸」する必要がありません。

紡糸（ぼうし）とは、溶融した高分子物質（ポリマー）を、紡糸口金（ノズル）から押し出し、冷却・固化させる技術のことです。長繊維（フィラメント糸）を作る工程を意味しています。

不織布には、この「紡糸（ぼうし）」の工程がないので、安く、大量に生産をする事ができます。

2.原料や製法で自由に変化する素材

不織布は、様々な素材をつくれる。これは、大きなメリットです。

不織布は、ポリプロピレン、ポリエステル、ビニロンなどの合成繊維や、天然繊維である木材パルプ、綿など、様々な形に変化します。

原料を、「熱接着、化学接着、機械的絡合」といった異なる製法と組み合わせ

「強度、耐久性、吸水性、通気性」など、目的に合わせた特性を作り出す事ができます。

例えば、医療用マスクには通気性と防水性を両立させた不織布が、農業用シートには耐候性と軽量性が求められる不織布が使用されます。

おしゃれ用の普通のマスクも「不織布」です。

環境に配慮したバイオベースの原料を用いる事で、持続可能な製品開発もできます！！

不織布は、柔軟性が高い素材なので、衣料品、フィルター材、衛生用品、建築資材など幅広い分野で応用が広がり、コスト効率も優れています。

リサイクルが可能なタイプも開発されており、環境負荷の低減にも寄与しています。

このように、原料と製法の自由度が高い不織布は、現代のニーズに柔軟に対応できる革新的な素材と言えるでしょう。

・色々な製品になる

・耐久性や吸水性も作れる

・リサイクルできる

3.デメリットとは？

パピルス紙

不織布のデメリット

不織布にはいくつかのデメリットがあります。

まず、強度が弱いことがあります。布と比べて引き裂かれやすいので、丈夫さが求められるものには向いていません。

繊維がランダムに結合されているため、引張強度や耐摩耗性が劣り、引き裂けがおこりやすい...

という特徴があります。

荷重がかかる、バッグや衣類などの耐久性を求める製品には、向いていません。

次に、環境への影響が心配です。使い捨ての不織布はゴミになりやすく、リサイクルが難しい場合があるので、地球に負担をかけることがあります。

合成繊維（例: ポリプロピレンなど）から作られるため、生分解しにくく、使い捨て製品として大量廃棄されてしまうと、環境汚染を起こしてしまいます。

持続可能性の観点から、問題視される事もあります。最近では、バイオベースの不織布も登場していますが、まだ普及が限定的です。

また、素材にもよりますが、コストが高い製品があるのも問題です。

特別な素材や製法を使うと、価格が上がりやすいデメリットもあります。

・強度が弱い

・環境破壊になる場合も

・リサイクルできるが、普及してない

4.不織布の主な用途とは

生活の一部になっています。

「マスク・衛生用品」「ペーパータオル」「トートバッグ」などに利用されています。

普段利用している「マスク」は最も利用されている、不織布の一つです。

さまざまな形状・カラーにできるのも、不織布の魅力の一つです。

お馴染みの「ペーパータオル」。水や汚れを拭き取ることを得意とする紙製品です。

吸水性に優れるように素材が工夫されています。

不織布の代表例と言えます。

・身の回りにある素材に記述をした

・手間がかからない素材に変化

・当時の暮らしを知る手がかりに

5.まとめ

時代に合わせて変化する「不織布」

不織布の歴史については、いかがでしたか？

メリットやデメリットについてなども、知っていただけたかもしれません。

不織布は素材の組み合わせや、素材の工法で、様々な製品にできます。

便利な素材ではありますが、大量生産されすぎてしまい、環境破壊につながっている...という側面もあります。

今後の時代は、付加価値の高い製品をつくり、モノを大事する時代になると思います。

モノを大切にする意識とともに、リサイクル可能な新素材やバイオベースの不織布など、持続可能な製品も増えるのでは？と感じています。

人間の努力、工夫により、時代に適応した革新的なアプローチが、不織布の未来をより明るいものにするはずです。

今後も不織布について、学んで行こうと思います。

お時間があれば、また子のサイトに遊びにきてください。

不織布について、最後まで読んでいた気、ありがとうございます。

新井ロー加工では、「不織布」のスリット加工をしております。「不織布」の裁断や加工でおこまりなら、ぜひご相談くださいませ。

スリット加工をお考えなら、新井ロー加工紙工業にお任せくださいませ。

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